仕事の辞めかた

思いがけないところで、昔の同僚に出会う。ぽろぽろと話をしているうちに、ウチを辞めた人たちの動向が分かったり(やっぱり、と思ったが衝撃のあるネタもゲット)。突っ込んで聞かなかったのだけど、ひとつ気になる子がいたり。まだ若い女の子で、ウチを辞めた後、ウチとは全く関係ない自分の好きなことをやるためと人づてに聞いた子だったのだが、どうも結局同業他社ですでに働いているらしく。
いやね、別に辞めることに対してあれこれ言うのではないし。何なら、加勢してやりたい気持ちだが。自分を振り返ると、ちょっとしたウソもついて辞めたことが過去に1度あったけど(といっても、過去に転職のためにやめたのは2度だが)。壮大なウソはつけなかったな、だって同業ならいつかバレるもん。や、同業でなくてもきっとバレる。もうウチの会社にいたら、別に辞めることなんてウソをつかなくてもと思うが、若いと難しいよな。気持ちはわかる。


ただ、いろいろな結果として、結局元の仕事と同じに落ちついてしまったというのもあるだろう。後は会社の居心地のよさか。全く違うところへ飛び込むチカラは、今のあたしにあるだろうか。年齢と背負うものと自分の能力を考えて、勤務内容と狭いなりに自由になることと得る金を計りにかけて今動かないんだろうなあ、ということを思う。すっかり、年を取ったものだ。もちろん今の仕事でも「よっしゃ〜〜っ!」と一人膝をうつことも、じーんとすることもあるけど、正直自分にあっているのか、能力をいかしているのか、分からない。9年以上もこの仕事しているのに、だからこそ、分からなくなっているのかなあ。だから、河岸が変わると大丈夫と思えない。根っこの自分が嫌な(この仕事の)負の部分を知っているから、河岸のせいにするのがずるいと思っているんだ。多分、仕事で好きなところと自分のバックグラウンドと現状生活の正の部分に対して、負の部分が大きくなったら辞める,と思う。


■今日の晩ごはん  ▲新高円寺食堂
塩鮭/かぼちゃの煮物/水菜の白和え/みんちゃんだけ(そのまんま)油揚げ/梅じゃこはん/豚汁

みんちゃんは、買って来たままの油揚げにしょうゆをかけて食べるのが好きだ。トースターで焼くなり、熱湯で油抜きとかそういうのはしない「素の油揚げ」。まあ、買ったところだからいいけど、その食べ方はちょっと謎だよ。


NHKだかで札幌のホームレスの特集と「あしたをつかめ」(←若者に向けた仕事図鑑)を見て、思う。上にぐずぐず書いたが、働けること/働ける場があることに関して、ちょっとあたしは鈍感になっているのかもしれない。超氷河期の就職戦線体験者なのにさ。きっと、本当に苦労して好きなことについて、見た目に目障りが良くても、やっぱり実は努力も苦労もしている人のほうが、きっとずっと多い。