中印の奇妙な融合

昨夜、一気に「なんくるないよしもとばなな」を読み終えた。響くところもあり、ちょっとひいてしまうところもあり。響くところ、というのは、東京がちょっと「おかしい」というところだった。これは、よしもと氏の日記でも見たことがあるのだが、「おかしい」のは人々が忙しくてイライラしていて、何かにせかされて余裕がない。焦ってガツガツと何かを消費したり買い求めたり、人を押しのけて自分を通そうとしている、自分のことだけしか見てない。そういう負のエネルギーが満ちているということだ。これは東京にも限らないかもな、ふと最近の自分もそういうのあるなあ、と思った。
ひいてしまうところ、というのは、まだ若い頃、「アムリタ」を読んだときに感じたのと似ている。それまで読んだ「キッチン」「哀しい予感」「TUGUMI」よりかなり宗教(オカルトとかスピリチュアルなもの)くささを感じたのだった。近々の作品では「ハゴロモ」も「海のふた」もそうでもなかったのに。この違いはハッキリとはいえないが、宗教ぽく感じる部分が何を対象としているかとその度合い、ではないかと分析。多分、対象が恋愛主体だとすーーっと冷めちゃうんだろうな。家族とか他人とのつながりならいいんだろうけど。だから、前半の2作(「ちんぬくじゅうしい」「足てびち」)は良くて、後半の2作(「なんくるない」と「リッスン」 )に首をかしげたというか、それは違うよって気持ちになったのだろう。


■今日の晩ごはん  ▲新高円寺食堂にて
マーボー豆腐/しいたけのフリット・牛蒡の素揚げ/レタスと卵のスープ/白米

さて、本日は朝から仕事にまみれた。やっかいな案件やガッツリ取り組むべき項目もあり、疲労したよ。キリのいいところでひき上げる。マーボー豆腐は、こないだの中華屋の味を思い出しつつ、「陳麻婆豆腐」の作り方を参考に豆鼓を入れてやってみたのだが・・・出来上がったものが、カレーのにおいがする(笑)。どうも、最後に加えた唐辛子にカレースパイスが混じっていたようなのだ(スパイスケースに一緒に入っているから)。食べきりたい木綿豆腐を使ったということもあるかもしれないし、スープが少なめなところ水溶き片栗粉が多めで汁気がなかったというのもあるかもしれない。パニール(チーズ)でキーマなカレーのような雰囲気になったよー。「目をつぶって食べたら、カレーと思う」とみんちゃんの談。どこか違うところにたどり着いてしまったマーボー豆腐・・・今度はその辺を改良して再チャレンジだ。

そんなマーボーを食べながら、月曜日は「プロポーズ大作戦」@しかもリアルタイムで。話の展開にイライラしてキーっといいながら見ている、しかし段々話がベタになってきたので冷めてきたかも。別にこのまま、うまくいかないほうがいい気がするよ!