二本立て(長文)

昨夜、タクシーで家に着いたら午前2時すぎ。飲んでたんじゃネーヨ、仕事ダヨ。ああ、くたびれた・・・

そんなわけで、午前中は死んだように眠り、午後から起きだす。アレコレたまっている家事をやって、夕方ごろ出かけた。映画2本立てで見るために。

まず、池袋HUMAXシネマズにて「グーグーだって猫である」。18時からの回ということと、池袋という土地柄だろうか、初日だけどそんなに混んでなかった。さて、大島弓子原作のマンガは、いわゆる自伝エッセイだが、映画はそれをベースにした別物語、という感じ。
主人公の小島麻子さん(キョンキョン)は、自分の仕事(マンガ)をもって、一人で生きてきたそれなりの年齢の女性。飼い猫のサバが死んだところから、マンガが書けなくなってしまう。麻子さんをとりまくアシスタント(上野樹里森三中)の人びとも心配するなか、新しいグーグーという猫がやってきて、というところで物語が進んでいく。かわいい猫と、井の頭公園の自然と、いかにも吉祥寺らしい風景(佐藤のメンチカツやハモニカ横丁やら)や人々(いせやの二階で酔っ払いらしい演説をぶちかます人やら)が満載で、これらが好きな人・身近な人には内容云々よりも、それだけで楽しめてしまうかと。
逆にいえば、それを除くと今ひとつ心に迫ってこないとか、乗り切れないところもあるかもしれない。特に麻子さんの病気が分かったとこ、それに立ち向かう心構えとか後半部分は少し急ぎすぎた感も。全般的に「吉祥寺の街や空気を楽しむ」ことに注力されている映画に思えた。あと、これは別の論争になるかと思うのだが、都会において飼い猫が外に出ることは反対派なの。
まあ、そんなところはありますが、キョンキョン上野樹里もかわいい(服とかもね)。出てくる風景はもう身近すぎて、知人も含めてどこかに映ってるんでないか、と思ったりもするし。また、女性の生き方としても、色々感じ入ることもあって、時に涙ぐんだりしつつ、楽しみました。


さてさて、次は新宿に向かいます。何となくタイ料理という気持ちで、バンタイに行くつもりだったのだが、新宿に着いたらまさにゲリラ豪雨中(笑)。サブナード内で行けるとこまで行ったが、止みそうにないので、地下にあるチャンノイでヤムウンセンやガイヤーンなど軽くつまんでビールを飲んだ。時間になったので、バルト9を目指す。新宿バルト9って初めてで、よく近くを通るくせに存在を知らなかったでござる。


バルト9で見たのは、「デトロイト・メタル・シティ」でございますよ。いやはや、1本目との傾向差といったら(笑)。しかし、これがすごく面白かった。原作も読んでるんだけど、実は元渋谷系少女(←当時)として、イタイ部分が多くて、爆笑とまでいかなかったんだよね。原作のキッツーイ部分が好きな人には物足りなく、うまくまとめすぎていると思われるかもしれないが、この映画では個人的にそこが良いと思えた。あと、映像と音楽もよかった。見終わった後の飲みでも話題に出たけど、「甘い恋人」はよく出来すぎてて、お遊戯的じゃないよね。加地くん、気合入れましたってか(笑)。SATSUGAIもかっこ良くできたよねえ、ってデスメタルは知らないので、本当はああではないのかもしれませんが。
そして、クラウザーさんはよくまあ、あそこまで作りこんだよと思う。松山ケンイチってすごいなあ。また、他のメンバーも相当にそのまま感が漂っておる。サブキャラ的なクラウザーさん信者とかもいいね、彼らによって上手く場面が展開するとことか、脚本も練りこんでいると思う。
というわけで、やまのさんもきっと楽しめると思うよ〜>見てみな。


終了後、席は離れちゃったけど同じ回を見た鹿さんも交え、みんちゃんと3人で陶玄房へ。映画の感想やら話し合いつつ、飲んだ。久々にインプットの一日になりました。
そういや、今日の2本。偶然にも両方にマーティー・フリードマンがでていたのだ。DMCのほうはどこに?!ってクレジットを見て思ったんだけどさ。思いがけず、マーティーな日。