WE ARE LA-PPISCH!!

さあて、そろそろ書くか。書いている今でも、思い出すと頭がぼおっとして、ぶるぶるっと震えるよ。そんな一夜のおはなし。それはLA-PPISCHというバンドのデビュー20周年記念「20th Anniversary LIVE! LOVE! LIFE!」の最終公演でした。多分、全く知らない方には長く、つまらない日記だと思いますが、興味がある方はどうぞ(^_^)


出張後の片付けをすませ、原宿で旧友K子と待ち合わせ。神戸で買ったお土産の「ツマガリ」の焼き菓子を忘れ、1本乗り遅れて遅刻した。すまぬ〜。日曜日の公演だし、終わってから話すのは厳しかろうと、先におしゃべりタイム。原宿の裏通りの空いているカフェで、仕事のことや昔のことや家庭のことや、とにかくガーガーしゃべりまった。さあ、そろそろ行くべ、しかし、ダフ屋もいないよな。


AXは始めて入る会場、荷物を預けて中へ。整理番号が1500とかだったのだけど、どうも1000番から始まっているみたい。それにしても、なかなかの入りです。周りはみんなそれなり(笑)の年代の人々。いやー、何かいいですね。わくわくしている顔を見ていると、自分が演るのでもないのに、興奮して緊張して吐きそうです。こんなのも、久しぶりの感覚。ステージには幕が張っていて、全く見えません。早く・・・はやくはじまれ!と願っていたら。客電が消えてオープニングで会場に音が流れる!

このギターの爆音は「KARAKURI」だああ!!この曲は、とにかくかっこいい定番オープニング曲である。張っている幕に映し出されるのは、過去のアルバムジャケット。SE的に流している(演奏しているわけではない)のに、客はすでに大興奮。いや、自分もね、どうにもこうにもテンションが異常な状態に。もう最初からコブシを突き上げ大暴れ。つーか、早く幕を開けてくれ!メンバーの姿がみたいっつーの。と、1曲丸まる踊りまくったところで、開いた!!

今回の20周年記念は8月のライジングサン・EZOから始まっていました。その後、今月は名古屋・福岡・大阪と公演があったのだけど、これらに出演するはずだった元メンバー・上田現ちゃんは体調のため出れなかったのです。ヘルニアらしい。自分もヘルニアンだから分かるのだが、キーボードとサックスでフロントマンがあの激しいライブをこなすのは、正直とても大変なこと。今回のイベントに「出る」といってくれた公式ページのコメントをみると、実際出られなかったときの気持ちはどんなものだったか。そして、最終公演は?!とファンのあたしたちもドキドキしていたのですが。

その姿が、幕があいたステージにありましたよ!!もう泣けたね。フロント3人が並んでるところみるだけで、泣けたね。回りもみんなギャー!と大騒ぎ。そんな中で1曲目は「美代ちゃんの×××」(1枚目のアルバムの1曲目)だったりしたから。そのあとも、1枚目のアルバムの曲(COMPLEXとガンジーだったか)が続いて踊りすぎて、すでに3曲目にして聞いていた頃の10代でない肉体が悲鳴(爆)。やばい・・・気持ちと肉体が乖離しとる、と思ったあたりで、静かめ曲やアコースティックの曲が入って、息を吹き返した30代半ばのおばさんです(笑)。

今回のライブで一番感じたのは、お客さんの「楽しい!」気持ち。絶対、体がついてきてないだろう、と自分も含めて思うのだけど、スカのリズムで飛び跳ね踊ったりしちゃうんだよな。三つ子の魂百まで。飛び跳ねたり、コブシを振り上げるタイミングが、まあ、揃いすぎ。体力がないだけに、飛ぶときに「来るぞ!」と膝に力ためてから飛ぶんだよね。

そして、メンバーたちの「楽しい!」気持ち。相変わらず迷走するMAGUMIのMC(現ちゃんも「おまえのゆうとることは分からん」という)も冴えている。熊本弁バリバリやし。しかし、決めるところはMCでも決めるね。一番グッときたのは、「お前ら、子育ても勉強も仕事も人に負けんな」「LA-PPISCHのファンはバカばっかりやって、俺らがバカにされるんけんね」などというところ。愛を感じたなー。ギャースカ叫ぶ客に対し、「黙れ、ブス!!」とかいいつつも「もう、ブスとか言われてもビクともせんね」なんて笑ってるところとかも。

とにもかくにも、涙にじませながら体力の限り踊りました。途中でペットボトルが飛んできて、K子と二人びしょぬれになったりしつつ。そんでもって、「LOVE SONGS」では、MAGUMIが客席にダイブ!なんとそこそこ広い(縦に長い)AXの会場、半分より後ろに設置されたPA席まで泳いできたではないか。支えに回りたい(さわりたい・笑)気持ちはありつつも、将棋倒しを恐れて下までは行かず。だが、わりと後方で見ていたんだけど、中央だからMAGUMIまでの距離1m。人生で一番近づいた日だったなあ。44歳には見えないぜ、いやはやシビレル。また、支える客も客だよな。女性が圧倒的に多いのだが、子育てとか鍛えたからか(笑)。MAGUMIはちゃんとまた、PA席からステージへ戻っていきました。すげー。

あっという間に本編が終わってアンコール。1曲目は現ちゃんに歌ってもらうということで、「爆裂レインコート」。うおおお、何か歌が上手くなってない?(爆)。「ハーメルン」や「MAD GIRL」、そして定番「KU・MA・MO・TO」で盛り上がり、再度電気が消える。再度のアンコールは、ゆかりのアーティストたちが集まって、やっぱりデビュー曲の「パヤパヤ」。管弦部隊が総勢20人はいたか、トロンボーンは4人だって増井くん(昔からのサポート・トロンボーン奏者)がぼやいてたけど。すごいね、これだけいると圧巻だね。それでも負けてないMAGUMIのボーカルもすごいや。

最後に、MAGUMI、恭一、現ちゃん、TATSU、そしてサポートドラムの矢野くんが一列になって手をつないでバンザーイ。客も拍手・歓声・バンザーイ!!あっという間のライブが終わってしまいました。見ながら思っていたこと、若くて楽器をやってなかった当時はわかんなかった現ちゃんの曲の変さ(いい意味での)とか、恭一の堅実なギターテクニックとかに正直、背筋がピンと伸びた。現役からほとんど変わらないMAGUMIのボーカル&パフォーマンスもそうだし、TATSUと雪好(元ドラマー)が作ったリズム隊の息吹を矢野くんが見事に再現していたし。いやはや、雪好のドラムって相当すごかったな!と改めて思う。若い頃聴いていたのが、いかにノリよく暴れられる曲なだけではなかったのだ、と。ホントいまさら。今聴いても楽しめる、LA-PPISCHの音楽に改めて敬意を表したり、ホントいまさら。


いやはや、そんなこんなで語ることはつきませんが。これで終わりになるのはもったいないLA-PPISCH。彼らとまた会えることを、ツアーに参加したファン、参加できなかったファンもきっと待っているはず。そして、そんな想いも彼らはバッチリ受け止めて持ってかえってくれたはずだ。また会える日まで、WE ARE LA-PPISCH!!