ジャケ買い失敗(本)

朝、会社に来て気付いたんだが、左手の甲に青あざ。ちょうど手首の曲がる関節のところだったら、ぶつけたのかって思うけど、そのちょっと上。何か物を落としたような感じ。はてさて、全く記憶なし。はじめての文学 村上春樹


本日はみんちゃん元会社の飲みとのことで、冷蔵庫のもので簡単に。ホントは納豆ごはんが食べたかったが、食パンと納豆の残り状況をみて、ガマンすることにした。週末は早めにスーパーに行ってみよう、どういう状況なのかと。ささっと家事をすませ、早めに風呂にも入り、読書タイム。昨日、本屋で買ったものとアマゾンから届いたものとで充実。ゴロゴロしながら読み始める。まず、本屋で買った短編集、藤田宜永「左腕の猫」を読了。本屋でジャケ買い的(表紙が猫)だったが、失敗。主人公は50代半ばで、そろって20代とかの愛人(独身主人公もいたが)がいる。なんだかティーンズ文庫を今読んでしまったような、場違いな感覚。感情移入できないねえ、男の気持ちも女の気持ちもよくわからない。主人公が裕福(衣料メーカーの社長)だとかお洒落風(いいとこのボンボンで自然食パン屋経営)な背景で書かれていて、かすかに選民的な雰囲気もにおうのに、「安っぽい」。愛人・不倫ネタだからってのよりも、「ドロドロ少なめの昼ドラ・文学風味」の域をでないからだろうな〜と思った。ちょっと愛ルケに通じる妄想的なにおいもあるし。いや、意外にこの世はこういう話で満ちているのかな・・・あと、どの話にも猫が出てくるのだが、やっぱり猫って犬ほど心ひかれないっていうか。作品のなかであんまり生きていなかったな、これは作家の力量ではなく猫特有の現象か。おや、藤田宜永って小池真理子のだんなさんなんですね。はじめての文学 村上龍


ふう、出汁巻きを頼んで食べたらところ甘かった、という感じの読後感だったので、すぐ次のものへ。高山なおみ「たべる しゃべる」、よしもとばなな「ついてない日々の面白み―yoshimotobanana.com〈9〉」などをホッとしながら読む。「猫の本」は本屋で時間がなかったから、裏解説も読まずに買っちゃったんだよな。その後で、おっと思ったのが文藝春秋の「はじめての文学」シリーズ。若い読者にむけて出される短編集で、掲載選定は作家が行ってるみたい。1冊1300円、四六判変型(単行本よりやや小さい)。全12巻シリーズで、現在は村上春樹村上龍よしもとばななが出ています。あー、こっちを買うべきだった!と後悔。とりあえず、ハルキとばななは買うし、この先に出る宮部みゆき小川洋子川上弘美も買うかな。ええと、村上龍は・・・そろそろ読む?しかし、何度も読み直した作品ほど、装丁やフォント、改ページなどが変わると、まったく違った印象を受けると思う。